2007年10月29日月曜日

お勧めハイキング・第2弾 《レイク・オハラ》

今までこのブログで紹介していなかった、お勧めハイキングをご紹介します。

場所は、ヨーホー国立公園内のレイク・オハラ(Lake O'Hara)。自然保護のため、湖へ行くには片道11kmを歩くか、人数制限のあるシャトル・バスを利用するかのどちらかの方法に限られるため、自然とハイカーの数が制限される人気ハイキング・コースです。
レイク・オハラを起点に幾つものハイキング・コースが設けられているため、時間に余裕があって体力に自信のある方以外はシャトル・バスを利用しましょう!

今回ご案内するコースは、一番お手軽な大小5つの湖を巡るレイク・オエサ・トレイル。目的地は一番奥にあるレイク・オエサ(Lake Oesa)。歩行距離、片道3.2km、標高差240m。

行ってみて思いましたが、このコースはハイキング超初心者向きです。距離は短く標高差も大してないので、息が上がるのもほんの一時。足場も良いです。トレイルの大部分は開けているので、歩きながら次々と変化する周りの景色(湖、滝、山)を思う存分楽しめ、疲れ知らず、退屈知らず。

個人的に特に印象に残っている場所は滝ですね。滝と言っても川が勢いよく氾濫している程度の大きさで周囲に柵などはなく、自然の姿のままの滝のすぐ脇を通り上部まで歩きます。滝の半分まで登ると手前にビクトリア湖、奥にマウント・レフロイが見え、息をのむほどの美しい景色が楽しめます。そこで後ろを振り返れば、通り過ぎた湖と山の景色が遥か遠くまで見渡せ、気分は最高!歓声が上がりっぱなしです。
目的のレイク・オエサは一部しか解氷していませんでしたが、解氷している部分から覗く紺碧の湖、そしてそこに映るマウント・レフロイの雪を被った姿はとても美しく、印象に残るハイキングでした。気軽にロッキーのハイキングを楽しみたい方は、早めにシャトル・バスの予約を取りましょう!かなりの競争率です。例年6月中旬から運行開始で、希望日の3ヶ月前から予約スタートですよー♪ 空席があれば当日予約無しで乗れますが、はっきり言ってギャンブルです、笑。


2007年10月24日水曜日

お勧めハイキング 《マウント・ロブソン周辺》

黄葉が終わりスキー場がオープンする前のこの時期、話題が乏しいので、時期は大分ずれますが、今までで一番心に残ったハイキングをご紹介します。

舞台は、憧れのカナディアン・ロッキー最高峰マウント・ロブソン(3954m)。一番の目的は、山の北側に位置するバーグ・レイクとその源泉となるバーグ氷河を拝むこと。初のバックカントリー・ハイキングです。

近郊の町ジャスパーからでさえ日帰りでは到底無理なので、バンフ発3泊4日のキャンプを決行しました。設備は整っていないため、風呂なしです!

初日はジャスパーのキャンプ場で1泊。翌日早起きして、マウント・ロブソン・ビジター・センターへ。時差があるのを忘れて1時間早く到着し、一番乗りでキャンプ場への受付(キャンプする人は名前の登録が必要)を済ませ、電話では予約一杯で取れなかった2泊目の予約を試みました。早い者勝ちのシステムでしたが、無事2泊とも同じ場所を確保!早起きは3文の得とはよく言ったものです。(←たまたま?!)

受付終了後はヘリ・パッドへ移動。そう、今回はヘリコプターを利用するヘリ・ハイキングです。大枚はたいて豪華にいきました。というより、実は下から重い荷物を背負って登る自信が、これっぽっちもなかっただけなのですが・・・。

ヘリはパイロットを含め7人乗り。離陸してはしゃいでいたら、あっという間にマウント・ロブソンの脇を通過。間もなくして左手遠方に氷河が見え、次は右手間近に憧れのバーグ氷河が・・・!真横を通ったので、氷河のゴツゴツした表面をじっくり見ることが出来ました。早くもテンションは最高潮!

ヘリからの景色は約5分。歩けば1日掛かるところをたった5分で移動。労力なし、時間短縮、そして素晴らしい景色付き。ヘリで移動はお勧めです♪

ヘリ・パッドから予約したキャンプ場までは歩いて5分。重い荷物を降ろしテントを立て、本日のハイキングに出発ー!!
初日は無理をせず、近場のバーグ・レイクとマム・ベイスンを通る半日ハイキング。歩行距離8km、標高差400m。1600mから一気に登るので意外としんどいですが、体を慣らすのには丁度良いです。また、この高い位置から望むマウント・ロブソンとバーグ氷河、そしてバーグ・レイクは、溜息が止まないほどの絶景です!
キャンプ場に戻った後は、暗くなる前に夕食にしました。周りの人がインスタントのパスタやスープを食べている中、卓上コンロを持ち込んでの豪華な夕食です。皆、驚いていました。(←そりゃそうだ。ここはバックカントリー。)

2日目は、ロブソン氷河とスノーバード・パスを通り、リーフ氷原へ行くコースを選択。歩行距離28km、標高差800m。距離も標高差もあるので少々心配しましたが、終わってみると意外と疲れは感じませんでした。きっと次々と変化する周りの素晴らしい景色が、疲れを忘れさせたのかもしれません。

モレーン(氷河が運んだ堆石)の上を歩き、壮大で神秘的な氷河と氷原を『目の前』で堪能し、途中のメドウでは沢山のマーモットやグラウス(雷鳥)に出会い高山植物を楽しむこのコースは、かなりお勧めです!バーグ・レイクまで来たら、是非足を延ばして欲しい場所です。

帰りの道中では素晴らしい景色に興奮冷めやらず、勢い余ってロブソン氷河の末端まで行き、氷河の下に潜ってきました。これがまた神秘的で、青白い氷に包まれているとゾクゾクと恐怖さえ感じました。末端まで行く途中にクレバスが潜んでいるかもしれないので決して安全ではないですが、無事に戻って来れた今だから言える、「行って良かった♪」。ちなみに氷河の末端は3m以上の厚さがありました。

3日目は下山のみ。途中、グラウス(雷鳥)の親子に先導されながら、重い荷物(ゴミ含む←これが重いのなんのって!でも全部持って帰らないといけないんです。)を背負って20km、750m下りるのはかなりしんどかったです。肩と腰が痛み、後半は半泣き状態でした。日帰りハイキングで人気のあるキニー・レイクも通りましたが、疲労のため殆ど印象は残っていません。それどころか、湖のほとりを歩いている際、「これでもか!」と言うほど小さなアップ・ダウンが何度も続き、怒りさえ感じました、笑。下山直後の第一声は「もう2度と来るもんか!!」でしたが、今はあの景色を見に「また行きたい☆」です。今度は卓上コンロを持たず、質素な食事で、なるべく身軽に。。

景色以外で印象に残ったこと・・・。それは、登山口に到着する手前で何人もの日帰りハイカーとすれ違った時、石鹸のいい香りがしたことです。それだけ私たちがワイルドなニオイを発散させていたんだと思います。幸か不幸か、お互い気づきませんでしたが、、、笑。


2007年10月22日月曜日

ゴルフシーズン終了

ここ何日も寒い日が続き、いつ雪が降ってもおかしくないくらい冷え込んできました。バンフの町中も夏の賑わいはなくなり始め、後はスキーシーズンが到来するのを待つばかりです。
夏のアクティビティーの一つのゴルフも、バンフ、キャンモアにあるゴルフ場はすでシーズンを終えました。バンフから車で1時間45分南西に車を走らせて、ラディウムホットスプリングスより南は未だにゴルフを楽しむことができます。ただ、それも今月一杯で終わりになっています。


さすがにクラブハウスも閑散とはしていました。でもドライビングレンジはビックホーンシープの群れで賑わっていました。シーズン終わりにしてはまずまずのコンディションの中ゴルフを楽しむことができました。今度またゴルフクラブを握るのは来年の5月過ぎになるでしょう・・・






2007年10月17日水曜日

マツタケ!!

秋もだいぶ深まってきまして、バンフ近郊の黄葉も終わりに近づいています。今年は10月に入ってからもあまり雨、雪がなかったので、思ったより長い間黄葉を楽しむことができました。
秋といえば食欲の秋という言葉があります。この時期にしか食べれないものでマツタケがあります。日本でもカナダ産のマツタケがスーパーなどの店頭で並んでいると思いますが、こちらはスーパーではマツタケは販売しておりません。ただ、森の中にはちゃんと生えています。日本だと赤松の近くに生えるといいますが、こちらは松よりも、ツガの近くに生えています。残念ながらバンフ近郊は標高も高く、ツガが生えることができないので、取ることはできませんが、車で数時間移動したところには、ちゃんと生えています。

こんなように生えているので探すのが困難です。さらに紛らわしいきのこも多いです。

日本のマツタケと比べて色も白いですし、かさも大きいですが、ちゃんとマツタケの香りはしました。



2007年10月10日水曜日

ラーチ(高山カラマツ)の黄葉

秋もうすぐ終わりになってしまいます。先週から山の上では雪が降り始めています。それを見るとカナディアンロッキーの黄葉も今週一杯で終わりになってしまう気がします。

バンフの町中や、山の裾野に黄色く色づくのがポプラの黄葉ですが、実は山の上の方にも黄色く色づいている場所があります。それがラーチと言われる高山カラマツの群生林です。

写真だとわかりにくいかもしれませんが辺り一帯黄金色に輝いています。

このラーチを見に行く場所で有名なのがラーチバレーといわれる場所です。モレーンレイクから歩くこと2時間も歩けば辺り一面の綺麗な黄葉を見ることができます。


写真を見てもおわかりのようにどうしても雪で覆われてしまいます。このラーチの黄葉は9月下旬~10月上旬が見ごろです。